2020年12月4日

富山で若い女性の自殺が急増ーコロナと政治の無為無策が原因

投稿者: hi_sakamoto

「戦争する国」づくり反対共同行動実行委員会が呼びかけた昼スタンディング・アピールに参加しました。

安保破棄富山県実行委員会、自由法曹団富山県支部、富山県平和運動センターの3者が共同して定期的に宣伝行動を行なっています。日本共産党富山県委員会を代表して挨拶しました。その要旨です。

12/4NHK富山_女性自殺急増を報じる

先日、富山県の自殺者数の昨年比の伸びが最も多いのが富山県だというニュースがありました。さらに、今朝(12月4日)のNHKのニュースを見ていると、県内の自殺者が急増し特に女性の若い世代で自殺者が急増していると報道していました。富山でも全国でもその傾向は顕著です。

シングルマザーで子育てする女性、パートやアルバイトなど非正規の低賃金でダブルワークをしているという人もおられると思います。お店を解雇されたり、シフトが入らず収入がガタ減りした人も多いと思います。この富山でも、私たちの見えないところでギリギリの生活をしている女性がたくさん存在しているのではないでしょうか。痛ましい事件も起きています。食事もままならない若い女性が都会に出てきて、騙されて性的搾取やレイプをされるという事件もあるのです。

仁藤夢乃さんのFBの投稿を見ていて本当に腹立たしい事態が起きています。「タダでご飯を食べさせてあげるから」と言われ連れて行かれたところが相席バーだった。そして酒を飲まされレイプされるという事件も発生しているというのです。投稿では、「行き場のない女性や頼れる親のいない少女たちを狙って、こういう場所でお酒を飲ませたり、連れ帰りレイプする被害も多くあります」と書いています。

先のNHKニュースによると県厚生健康課は自殺の急増の要因について、「コロナ感染拡大による生活の変化などが影響した可能性がある」表現していますが、「可能性」ではなくてコロナの影響に決まってるでしょうと言いたいです。
新型コロナ感染で経済は縮小して様々な影響が出ています。安倍前首相は2月28日突然記者会見して3月1日から学校を休校すると宣言し、小さい子どものいるご家庭で女性が仕事を休んだり辞めたりと大変な問題が起きました。病院は医療崩壊の危機に直面し経営悪化で命がけで現場を守っている看護師が夏も、そしてこの冬も一時金がカットされるところが出ています。介護現場でも感染防止のための極度の緊張を強いられているのに低賃金で苦しんでいる。観光も飲食店ももうやっていけない、雇っていけないという状況です。

政府は、収束後に始める予定だったGOTOキャンペーンを前倒しして推進してきましたが、その結果、第三波の拡大を許したのです。無症状感染者の把握が感染防止に決定的なのに(世界標準だ!)、PCR検査はまともに行おうとせず、地方自治体まかせ。検査経費の半分しか国は出さないというのです。直接支援、休業補償も不十分極まりない。これが安倍政権〜菅政権のコロナ対策の実態です。

コロナ感染の拡大と無為無策の自民党政治が富山県民の生活に、とりわけ女性に大きな影響を及ぼし経済的な困難を強いているのであり、自殺急増の大きな要因になっていることは明白です。

コロナを通じて昨年と今年で大きくかわりました。時代が変わった、価値観も大きく変わっていきます。

しかし、変わってないものがあります。それは、今の自民党政治です。
菅新政権になったけれども、憲法と民主主義の破壊、官僚支配、嘘・隠蔽・改ざんの政治は引き継がれました。引き継がれるどころかもっと悪くなっています。安倍・菅政権とつづく自民・公明の政治が変わらない限り、国民の暮らしを守ることはできません。

だからこそ今度の総選挙で、「市民と野党」の共闘でこれを変える戦いが、この富山でも求められるのではないでしょうか。
来たる総選挙で富山から政治を変えるために日本共産党も力を尽くします。

12/4 富山駅CiC前広場にて訴える